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【失敗例】コワーキングスペース事業のよくある失敗「年間1000万円以上の差が出る秘密」

こんにちは!CoWorkers運営事務局の中邨です!!さて、今回は「失敗例」についてのお話し。

人によっては耳の痛い話になるかもしれませんが、実は成功例を学ぶよりも時には役立つ失敗例についてお話しましょう。

よくある失敗例その1(固定費かけすぎ問題)

ビジネスの利益はシンプルに考えれば、経費よりも売上が高ければ利益が出るわけです。逆にいえば、経費が安くなればなるほど、売上が極端に上がっていなくても利益は出るわけです。
しかし残念ながらこの経費を削減するということに苦戦している事業者は多いのです。
適切にコスト管理をして、収益性を高めた運営ができるように心がけていきましょう。深く理解すれば、不確定要素の多い売上の向上よりも、実施できる部分さえあれば確実にコストを下げて収益性を改善できるコスト削減をまず取り組むべきであるということはお分かりいただけるかと思います。
ではまず、コワーキングスペースにおいて特に比率の高い経費について触れておきましょう。

人件費について

コワーキングスペース運営において人手が必要になるものは、主に「受付」や「清掃」の部分です。その他は、店舗によってはコンシェルジュなどを配置することもあります。
しかし、多くのコワーキングスペースにおいて受付の業務自体にそれほど、人手が必須かと言えば、そうでもありません。昨今では、コンビニエンスストアやホテル、アパレル業界など幅広い業界で自動化の仕組みが導入されています。その中で、コワーキングスペースの業界に関しては、なぜか有人での運営がまだ主流になってしまっています。これは、有人でいることで利用者にとって大きなメリットがあるからとか、付加価値があるからという理由ではなく、多くの場合は、事業者側に無人化するノウハウがないという顧客には全く関係ない部分での理由が大半を締めています。
したがって、可能な限り、人手を必要としない運営方法を心がけましょう。具体的にどの程度の削減が可能か、検証してみましょう。

【有人運営のコスト検証】

有人運営で常時2名体制とした場合の経費(ワンオペでの運営は様々な理由から敬遠されることが多いため2名)

想定値:時給1000円 営業時間9:00〜22:00+αで14時間稼働とする場合
1000円×14時間×30日×2名=84万円 。 この「84万円」というのが、基本となる給与ですね。
さらに、社会補償費や求人活動、新人の教育などのコストも考えると、その1,5倍程度は必要となります。それを考えると、月間で126万円、年間では1512万円ものコストがかかっているという計算になります。なかなかバカにできない費用ですよね。

さて、ここで無人化した場合のコスト比較してみましょう。

無人といっても、一切人の手が必要ないわけではありません。当然ながら、いくつか人手が必要なことも多いため、具体例を上げてどのような運営が可能なのか、ご説明します。

無人運営への方法とコスト比較

1)受付スタッフ⇒受付システム・サービスで対応しますので完全無人対応(月額1万円程度から利用可能)
2)電話対応⇒オンラインでの自動化と電話代行サービスの利用(月額1万円程度から利用可能)
3)店舗の清掃⇒1日2時間程度のみ有人対応(アウトソーシングて対応可能、1日2時間程度で月10万円予算)
4)消耗品の補充や管理⇒清掃スタッフと兼任で対応(清掃と兼任のためコストは必要なし)
5)入会、退会、決済等の対応⇒オンラインで自動化で対応(月額1万円程度から利用可能)
6)店舗の予約対応⇒オンラインで自動化(0円から利用可能)
7)求人活動⇒必要なし
8)人材教育⇒必要なし
9)社会保障⇒必要なし

これらの運営方法の場合、おおよそ一月に必要な経費は13万円程度です。バックオフィスとしての機能なども考えても月に20万円程度(年間240万)の予算があれば十分に運営が可能なものです。

先程の一般的な有人運営で必要となるコストの計算では年間1512万円だったことを考えると、1272万円もの大きな差が出ます。

月額39000円〜導入できるワンストップサービス(受付、予約、決済、顧客管理すべて一元管理)

 

店舗の収益性についての検証

1)有人店舗 売上高3000万円 人件費1500万円 家賃その他1500万円

⇒営業利益なし

2)無人店舗 売上高2000万円 人件費240万円 家賃その他1500万円

⇒営業利益260万円

さて、ここに一つの例を出しましたが、上記の通り無人の店舗側の方が売上高は3割以上も低い設定ですが、営業利益は高いです。更に言うなら、無人の運営の場合のほうが売上高が低くなるかといえば、そうでもありません。無駄なコストが掛かっていない分、店舗の設備を充実させることや、利用料金を下げるなどで顧客メリットを大きく向上させることができるからです。

よく考えてみてください。コワーキングスペースの利用者さんはどちらを選ぶでしょう?

いつもニコニコした受付スタッフさんがいてくれる月額2万円で使えるオフィス。

同じ立地で、設備や少し良くて月額1万円で使えるけど、無人のオフィス。

少なくとも僕なら後者を選びます。コワーキングスペースを利用しているのは、受付のスタッフと喋りたいからではなく、快適な仕事環境を利用したいと思うからです。

もちろん、有能なコンシェルジュの方がいて、ビジネスマッチングや専門的な相談にも無料で応じてもらえるような対応に人がいてくれるうのであれば、それは話は別です。有人でいることの付加価値を求める人も多いでしょう。しかし、施設の運営のために必要な人手の配置に関しては、運営方法の課題であり、利用者には直接的には関係ないので、あまり意味は成さないですよね。

まとめ

一言でコスト削減といっても、いろいろな観点から見なければいけません。勘違いして、店舗の運営に不可欠な費用までコスト削減と称してなくしてしまうような失敗もあります。例えば、多くの顧客に知ってもらうための広告宣伝費を削減してしまうことや、店舗を家賃の低いところに移転させるなどですね。それも状況によっては有効ですが、クオリティが落ちてしまったら何の意味もありません。

コスト削減とは、作業を効率化して作業自体を減らすことに意味があります。受付対応、予約対応、入会手続き、チェックイン、チェックアウトなど、人がやっても、自動でやっても顧客満足度に大きな差が出ない部分、むしろオンラインで自動でできたほうが便利だと言ってもらえるような業務。もちろん、人にやってほしいという意見もあると思いますが、自動化の方が便利だという反対の意見もあるわけですから、どちらにもニーズがあるわけです。
どちらにも必要性があるのなら、少なくとも僕はコストがかからない効率化の手段を選択します。単純にそれによって浮いた費用で顧客に対して別のメリットを提供してあげられるわけですから。削減した結果として、顧客には喜んでいただけるわけです。

しかし、コスト削減と称して必要な費用を削減してしまう失敗例もあります。家賃の安い立地の悪い場所に移転する、設備を簡素化する、フリードリンクなどを有料化する、営業時間を短縮するなど、、、、。これってどう考えても顧客からすればデメリットしかないですね。これは本来のコスト削減とはいいません。これを間違えると取り返しのつかないことになりますから、気をつけましょう。

いかがだったでしょうか、今回は経営においてとても大切なコストのお話でした!それではまた!!

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